自己評価と他者評価の一致

仕事のやり方やアウトプットに自信があるにも関わらず、なかなか評価されないことにモヤモヤした経験はありませんか? 上司の価値観と合わないことによる評価のズレは、職場でのやりづらさや満足度の低下を招きます。

経験から学んだ自己評価の重要性

会社員時代、私も似たような経験をしました。現在は独立して仕事をしていますが、当時は上司の価値観と自分の価値観が合わないせいで、適切な評価を受けていないと感じていました。「私はあの人よりも優れた成果を出しているのに…」と考え、上司の個人的な感情(好き嫌い)が評価に影響を与えていると確信していました。

しかし、今振り返ると、私のスキルが期待に応えていなかっただけであり、評価は実は正当だったのだと理解しています。なんともお恥ずかしい話です。

過剰な自己評価は、「できる」と断言してしまい、結果として依頼者の期待を不当に高めてしまう原因になります。相手からみれば、最終的なアウトプットへの失望を招くことなりますし、最悪その仕事が炎上してしまうことも否定はできません。そして自分自身への影響としては、私の経験のように、評価されないことに対して不満とストレスを抱えてしまいます。

一方で、自己評価が低すぎると、自信を喪失し、仕事の意欲を損なう可能性があります。過剰評価、過小評価どちらもリスクがあり、自社と他社の評価を一致させることがベストです。

自己評価と他者評価のギャップを埋める方法

このギャップを解消するには、まず自己のスキルを客観的に判断することが求められます。とはいえ、そもそも過剰評価してしまっている自分を改めて客観的に見直すことは難しいでしょう。そこで、少し勇気を振り絞って、上司や同僚にフィードバックを依頼してみましょう。フィードバックを受け入れる際には、たとえそれが期待に沿わないものであったとしても、すぐに反論するのではなく、まずは「このように見られている」という事実を受け止めることが重要です。

私たちが良いと信じている行動や仕事のやり方が、実は他人にとって不便をもたらしていることがあります。また、善意の行為が意図した通りに伝わらず、誤解を招くこともあります。そのようなすれ違いを一つひとつ特定し、評価のギャップになっている原因を探ることは、自身のスキルアップへと繋がります。

インプットとアウトプットの重要性はよく語られますが、自己の行動を振り返る時間も大切にしたいですね。そうすることで、自分自身の成長はもちろん、周囲とのより良い関係性を築くことができるでしょう。