直感を大事にせよ

直感はこれまでの人生経験の蓄積によって磨かれる能力です。例えば、「この人とは合わない」「どの選択をした方がいい」「これはやるべきだ」「やらない方がいい」「投資する価値がある」といった判断は、論理的思考よりも直感に頼ることが重要な場合もあります。

直感は自分の経験から生まれます。そのため、優れた直感(第六感)を鍛えるには、知らない世界に飛び込み、様々な人に出会い、会話をすることが重要です。ただし、価値観が合わない人と無理に時間を過ごす必要はありません。質の高い時間を選ぶべきです。

また、経験に加えて定期的に振り返り、自己分析を行うことも大切です。「あの時この選択をして、結果的に良かった」という経験は、後の判断の参考になります。私の場合、大学時代に1年間の休学をして留学した経験があります。休学して留学するべきか悩んだ時期もありましたが、今振り返ると、その時の経験が非常に貴重だったと感じています。現在、留学する時間を作るのは難しいため、当時の経験が価値観を形成し、広い視野や留学先での友人とのつながりを通じて、それ以上の価値をもたらしてくれました。こうして一つずつ自分の直感や選択を振り返り、正しい選択であったと自己確認することが重要です。

直感には二つのパターンがあると思います。「今、これをやった方がいい」と感じる積極的な直感と、「何か違う」と感じる違和感です。後者は、「この人とは何か合わない」と感じたり、何かが引っかかって決断できないときです。普段はすぐに物事を決める自分がいるにも関わらず、そのように感じた場合は、行動を控えた方がいいというサインです。このように言語化できないサインを日々大切にしていきましょう。

もちろん、何か大きな判断をするときには、第三者からのアドバイスはとても大切です。でも、自分のことは自分が一番知っているはず。アドバイスは聞きつつ、自分の直感も大切にしていくことをお勧めします。