今のままではダメだと思っていても、何から始めたら良いか分からない方へお伝えしたいこと。それは「まずは自分を知りましょう」ということ。自分を知ることで、進むべき方向性を明確にすることができ、選択に迷いがなくなります。そして、今すべきことがわかるので、自分の強みや伸ばしたスキルを磨くことに集中ができます。

とはいえ、自分と向き合うことは容易ではありません。自分の得意なことは何か、興味があるのは何か、なぜそれに対して興味があるのか、どういった人生を歩みたいのか。自分しか答えを出すことができないので、逃げ出したくもなります。自分と向き合うために私がいつもやっている内容をシェアさせていただきます。
何に興味があるかを棚卸しする
なぜそれに対して興味があるのかを深掘りする。大抵は、幼少期の体験や経験がもとになっていることが多いです。生まれ育った家庭環境や親の状況(例:親は仕事が忙しく一緒に過ごす時間が少なかった。休日は遠くに連れていってくれることが多かった。祖父母の田舎で過ごす時間が多かった。など)
紙に書き出す
今の時代はパソコンやスマホで書く習慣がありますが、紙とペンで書き出すことをお勧めします。パソコンやスマホだと、無意識のうちにSNSやネットサーフィンをやってしまう危険性があります。紙は、タイピングするよりも時間がかかりますが、それがよいのです。

そのちょっとした時間に思考が熟成されて行きます。そして、言葉だけじゃなくて、図や絵を使って思うように書いてみてください。紙の良いところは、頭でイメージしたことをそのまま描き出せることです。そして当たり前ですが”戻る”ボタンがないので、うっかり消してしまう心配もありませんし、一度思いついたことはなかったことにできないです。
絵心がない人も安心してください、矢印や○などの簡単なメモで良いのです。
人にきいてもらう
まず聞いてもらう相手を選ぶところからですね。傾聴してくれる人、あなたの一番身近な存在で、寄り添ってくれる人を選びましょう。1と2で書き出したことを話してみましょう。意外と口にすると、まだまだ煮えきれていないことや、矛盾が生じていることに気がづきます。でもそれで良いのです。その気づきをするために「話す」のです。そしてまた1→2→3を繰り返し、自分のことをより明確にして行きましょう。

ここから少しだけ私の体験を交えてお話しさせてください。
現在は、起業して4年目を迎えます。まだまだ小さな組織ですが、周りからは「順調だよね」と言われることもしばしば。でも実際は、そんな簡単に4年を過ごせたわけではありません。
起業前はというと、なんとなくやりたいことがあったが、何をどう実現すれば良いのかわからず、モヤモヤした時期を過ごしていました。そこで、多くの起業家さんを訪ね、何かヒントを得ようと思ったのですが、質問攻めにされる始末。共通して聞かれたことは「なんで起業しようと思ったの?何がきっかけなの?」
もちろん最初は答えられることもなく、家に帰宅してから自問自答して、紙に自分の考えや思いを書き出して、答えが出たと思い、また別の起業家の方とお会いしにいく。同じ質問がきた!と思い、速攻で答えるが、どうやら本質はそこじゃないらい。そこから深掘りが始まり、次から次へと質問をされる。そうやって、掘って掘って掘りまくっているうちに、自分の軸が見え始めたんですよね。
それからというもの、進むべき方向(北極星)が見えてからは、物事を判断するスピードが格段に上がりました。
さいごに
進むべき方向性を明確にすること、そしてそれを具体的にいつまで、と期限を定めることで、今すべきことが自ずと見えてくるんですよね。それと同時にやらないことも明確になってきます。
例えば、これは実体験ですが、起業するには、お金やスキルが必要なので、プログラミングのスキルを習得しようかなと考えました。人によっては、この選択は良い判断だと思うのですが、私はプログラマーとしてキャリアを形成することを求めてはいなかったので、進むべき方向ではないと判断しました。

スキルを身につけることは、後からお金やそれ以上の価値として還ってくることもたくさんありますが、そのためにお金と時間を費やす、ということも頭のすみっこにおいておく必要がありますね。
判断に迷ったら「この投資(時間もお金)は適切か?」と聞いてみてください。北極星がその答えを教えてくれるはずです。